大きな吹き抜けのあるモノトーンの家/音更町

エリアプランニングモダン音更町

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外観から内装までモノトーンで統一したK邸は、ご主人のお母さんとの将来的な同居も考慮に入れて設計された準二世帯住宅です。現在はご夫婦と小さなお子さんで暮らしています。

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設計・施工は芽室町のカントリーヴィレッジ、担当は朝日良昌社長とインテリアコーディネーターの八木睦美さんです。

外観は黒をメインカラーに選び、重い印象にならないよう色や素材で変化をつけました。

外壁のガルバリウム鋼板には旭トステムのAT-WALL Archiを採用(写真右側の縦ストライプの部分)。板と板の継ぎ目を感じさせないシャープな仕上がりです。

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リビングの窓の外にはご主人の一番の要望だったという「屋根付きテラス」が。

「外で食べるご飯はやっぱり美味しいですよね。お酒も外で飲むと4割増しくらいに感じます」(ご主人)と、家族での焼肉や外でのんびりと過ごすひとときを楽しんでいます。

吹き抜けとスケルトン階段が作る大空間LDK

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リビング全体に吹き抜けが広がるLDKは開放感抜群。スケルトンのリビング階段が空間の広がりを際立たせています。

暖房は足元から暖める床暖房とセントラルヒーティング。フローリングはご主人の希望で斜め貼りにし、モダンな印象に仕上げました。

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大容量の収納を設けたLDKに家具はありません。壁付けのテレビは電源や各種プレーヤーを収納の中に収め、配線を壁の中に通すことで、テレビボード要らずのすっきりとした空間が実現しました。

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キッチンは、カントリーヴィレッジの事務所で見て気に入ったというタカラのもの。加熱機器は安全性を考慮してIHを選びました。

「揚げ物をよくするのですが、火を使わないので安心です。周囲に油が跳ねないように新聞紙などでガードすることもでき、後片付けや掃除も楽ですね」(奥様)

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現在は親子3人の寝室として使用中の一階寝室。将来はご主人のお母さんの部屋にと考えています。

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(写真左)廊下から寝室とLDKを眺めて。

(写真右)一階トイレ。ご主人が選んだ泡ガラスのペンダントライトが印象的です。

テクスチャへのこだわりが光るモノトーン

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シンプルなモノトーンで統一されたK邸ですが、部屋ごとのインテリアはコーディネーターの八木さんと相談を重ね、微妙な色合いや質感、風合いにこだわりました。

洗面カウンターはアイカ工業のボウルと化粧板を組み合わせてK邸仕様に製作したもの。床はエンボスの凸凹に金継ぎ加工風のデザインが施されたサンゲツの施設用フロア「クラックモルタル」です。

インテリアと同時に選んだという洗濯機はpanasonicのCubleシリーズ。生活感を抑えた直線的なフォルムがホテルのような雰囲気に馴染んでいます。 008.jpg

手前にあるのは知人に勧められて選んだというガス乾燥機の乾太くん(リンナイ)。「乾燥力がとにかくパワフルです。安物の子ども服などが縮んでしまう点は注意が必要ですが、家事負担は大幅に削減できます」(ご主人)

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現在は子ども部屋として使っているLDK隣の和室。モダンな温泉宿のような空間をイメージし、和紙風のクロスを使用しています。

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「天井の色は、黒にしたい、でも暗くなってしまうかも...と悩みました。最終的には朝日社長に背中を押してもらい、希望の色に。吹き抜けのおかげで明るさも問題なく、気に入っています」(ご主人)

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「少し花柄を取り入れたい」という奥様の希望でアクセントクロスを使った二階トイレ。「可愛すぎず、大人っぽい空間になり、この家で一番お気に入りの場所になりました」(奥様)

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クローゼットにも落ち着いた花柄のクロスを使用。

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将来主寝室になる予定の部屋は、ベッドを置いた時に手が届く高さにスイッチをつけています。

「就寝前をゆったりと過ごせるようにと希望した間接照明は、どんな光にしたいですか?と聞いてもらって、光のイメージを相談しながら位置を決めました」(ご主人)

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子ども部屋は雰囲気を変えて床の色も明るく。将来仕切って部屋を増やせる造りにしました。

細やかなコーディネートで実現した納得のデザイン

家づくりについてのお話を伺いました。

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――家づくりのスタートについて教えてください。

きっかけは「賃貸もそれなりにお金がかかるし、それならば」というくらいの軽い気持ちでした。モデルハウスやオープンハウスをなんとなく見学するうちに出会ったのがカントリーヴィレッジです。雰囲気が気に入って、それからはオープンハウスがあると必ず見に行きました。朝日さんは説明はしてくれるけど営業はしないんですよ。「何かあったら声を掛けてください」という感じで、安心感がありました。

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――オープンハウスをたくさん見学されてどうでしたか?

カントリーヴィレッジの家は結局5軒くらい見たんですが、カントリー系だけじゃなくてシックな雰囲気の家も色々あって、自分たちの好きな感じにも作ってもらえそうだなと思いました。

朝日さんはまだ何も決まっていない段階でも色々と相談にのってくれ、「土地や家について考えていくうえで、一本プランがあったほうがリアルに考えられるかもしれない」とプランを作ってくれたんです。それがすごく良くて、「もうこの家に住みたい」と。その後購入した土地に合わせてプランを作り直してもらったんですが、それもすごく気に入って、ほとんどそのまま今の家になっています。

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――土地はどのように選んだのでしょうか。

お互いの親が住んでいる音更の中で、水害が起きても安全な高台のエリアを選びました。主にインターネットで探したのですが、帯広に近く利便性の高い地域でもあるので選択肢は少なく、選ぶのは大変でした。

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――外観や内装のこだわりはどのように実現しましたか?

朝日さんも八木さんも、こちらの好みをしっかり把握して提案してくれたんですよね。例えば外壁は「黒いガルバリウム」と一言でいっても色々な種類があり、見た目の印象もそれぞれ違います。朝日さんは何気ない話の中からこちらの好みを汲み取って「これは好きなタイプじゃないですか?」と提案してくれたんですが、まさにこれ!という感じで嬉しかったです。

インテリアには正解がないので、微妙な色や質感など自分たちだけでは決めきれないような部分も八木さんに一緒に考えてもらえたのは心強かったですね。

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――家づくりを通してのご感想をお願いします。

人に恵まれたなと思っています。フローリングの斜め貼りのように手間がかかることも希望を受け入れてもらえたし、朝日社長や八木さんをはじめ、工事中の現場で出会う大工さん、塗装屋さん、電気屋さん、サイディング屋さんなど、皆さんすごく感じが良くて。そういう「人の力」でいい家ができるんだなと改めて納得する思いでした。

住み心地ももちろん大満足。今後は外にカーポートを設置する予定です。テラスにシンクやベンチを置こうか、庭に人工芝を敷こうかなど、あれこれ考えて楽しんでいます。

1階床面積 120.82平方メートル(36.47坪)
2階床面積 74.39平方メートル(22.46坪)
延床面積 195.21平方メートル(58.93坪)
構造・工法 木造(枠組み壁工法 2×6)
断熱(壁) 高性能グラスウール20K t=140ミリ
断熱(天井) 吹込グラスウール 35K t=400ミリ
断熱(基礎) ネット吹込グラスウール 18K t=235 ミリ
断熱(窓) YKKap:プラマードH Low-E複層
換気 第1種換気システム
暖房 ガス暖房機(エコジョーズ)、セントラルヒーティング、床暖房パネル