あたたかな明かりの灯る窓の配置も美しい鹿追町のI邸。「結婚したら家を建てようと決めていた」という鹿追町で酪農・畑作の混合経営をされているIさんご夫妻の住まいをご紹介します。
「キャットウォーク造りにも色々なポイントがあるんです」
設計・施工は芽室町のカントリーヴィレッジです。
「ジブリ映画に出てくるような、生活のあたたかみを感じさせる家にしたかった」というお二人に朝日良昌社長が提案したのがこちらの外観。プランを見た瞬間にご夫婦ともに「これだ!」と感じたそうです。
LDKは梁と床に淡い色を選び、明るく広々とした印象に仕上げました。
I邸には、奥様が元々飼っていた保護猫とご主人が運命の出会いを果たしたラグドールの2匹の猫がいます。この2匹も含めた家族全員が幸せに暮らせる家を、というのがIさんの願いでした。
壁面いっぱいに造られたキャットウォークは、インテリアコーディネーターである八木睦美さんによる設計。猫の好きな幅や広さ、くぐりやすい形や安全性などに配慮してデザインされています。
「八木さんも猫好きで、なんと東京まで行って猫に配慮した家づくりの研修会に参加してきてくれたんです。『壁の一部に猫の足跡模様の入った壁紙を使って、歩いた跡のように見せたい』という手間のかかる要望も、丁寧なスケッチを描いて思い通りの仕上がりにしてくれました」
LDKの壁には開口部を設け、階段、2階へとキャットウォークで空間をつなぎました。
リリカラ社の壁紙は足跡入り、足跡なしの二種類を組み合わせて。2匹にとってもリラックスできる場所になりました。
くつろげるのは、暮らしを感じられるキッチン
キッチンには木製のカウンターを設け、リビングとのつながりを感じさせるデザインに仕上げました。
「ステンレスのアイランドキッチンなども見ましたが、お料理スタジオのような雰囲気ではない、暮らしに溶け込んだ場所にしたくて。天井の壁紙(サンゲツ/ RE51331)や三毛猫をイメージしたタイルなど、温かみのあるデザインに囲まれてとてもくつろげる場所です」
水回り動線の良さもこだわったポイント。キッチン横には書類を扱えるデスクスペースがあり、ランドリースペース・脱衣所・風呂場・洗面所を経て一直線に勝手口まで続いています。
「仕事から帰ったら勝手口で作業着を脱ぎ、真っ直ぐお風呂に入れる。牛舎からのにおいを部屋へ持ち込まない動線なんです。家事の効率の良さも魅力ですね」
ご主人の書斎を兼ねた趣味部屋は落ち着いた色味に。
2階の個室は2部屋を扉で仕切りました。
家づくりを成功に導いたプロ目線の気配り
家づくりについてお話を伺いました。
カントリーヴィレッジに惹かれた理由は?
実は先に大手ハウスメーカーで話を聞いていたんですが、自社の仕様がある程度決まっていて柔軟にプランを変えられないこと、その決まったものについて強く勧めてくる感じに違和感を覚えていたんです。
一方で、朝日さんは要望をじっくり聞いて僕らのためのプランを提案して、あとは営業の電話もメールも一切しない。こちらの気持ちを尊重してもらえているのを感じたことが大きかったです。
打ち合わせの感触はどうでしたか?
打ち合わせをして思ったのは、「家を建てたことない人のイメージと建てたことのある人のイメージとは違う」ということ。例えばキッチンの棚の高さはどの位置が最適なのか、造作家具や、収納の扉の開き方は観音開きがいいのか引き戸がいいのか、素人だとそういう細かい部分になかなか目が行き届かないじゃないですか。
確かに、家づくりには細かなポイントがたくさんありますね。
そういった一つ一つに気を配って「どうします?」と聞いてくれるコーディネーターの八木さんの存在はとても大きかったです。僕たちだけだったら色々失敗していたかもしれません。「工事中は建主自身が現場に足を運んで、プランどおりになっているかチェックした方がいい」などと聞いたこともありますが、うちは八木さんが丁寧にチェックしてくれているので安心でした。
住み心地はいかがですか。
デザイン、間取り、価格、トータルのバランスが良く、とても気持ちよく暮らせる家で満足しています。思い通りになった箇所は見るたびに大満足だし、「図面では気づかなかったけど、暮らしてみるとこの空間いいな」というところも色々あるんです。要望を伝えて予想以上のものが返ってくるというのはやっぱり嬉しいですね。僕たちが本当に欲しかったものを造ってもらえたと、そう思っています。