
2025年春に完成したW邸。建て主様のご厚意で、住み始めて約半年になるお住まいにお邪魔しました。

訪れたのは11月上旬。秋まき小麦の芽が大きくなり、ゆるやかな起伏のある畑を美しい緑に染めています。Wさまは農家の3代目。広大な農地の中に大きな屋根が目立つ住まいがあります。

W邸は2世帯住宅で、約90坪の大きな住まいです。1階にLDKや水回り、お母さまの居住スペースや和室、勝手口などもある一方、2階は寝室や子供部屋などがあるだけ。1階に比べると2階の床面積が小さいため、外観は「部分2階」と言われるような凸形になりがちです。
一方W邸の場合は、建て主様と相談の上、寄棟を立体的に組み合わせ、屋根の存在感が大きく、堂々とした外観、十勝の農村景観によく似合う住まいが実現しました。

大きな屋根を美しくデザインするために、室内側の天井は部分的に、屋根なりに傾斜しています。

カントリーヴィレッジの家づくりの特徴の一つでもある「外観の美しさをしっかり確保する」家づくりがW邸でも発揮されています。

こうして十勝の景観に似合う、ダイナミックな外観が実現しました。W様は「パースなどで事前にイメージはできていましたが、実際建ってみると、思った以上に屋根の迫力がありました。天井に傾斜がある点は、最初は少し違和感がありましたが、しばらくすると気にならなくなりました。外観のデザインは朝日社長にお任せしたら素敵な家になりました」と話してくれました。

玄関ホール。ウォークインクローゼットは十分な収納量を確保し、その横には和室が...。

玄関横に和室を確保し来客対応もしやすくなります。床の間と仏壇も配置し落ち着いた、明るい空間になりました。

吹き抜けと高窓があるリビング。青空と畑を遠くまで眺められる贅沢なひとときを満喫できます。

キッチンは以前住んでいた家と同じクリナップ製を選びました。奥さまは「手入れがしやすく錆びない、湿気が溜まらないなどの魅力を知っていたので、他のキッチンメーカーのショールームも見学しましたが、クリナップにしないと後で後悔しそうと思って結局クリナップにしました」とのこと。

キッチンの右側にあるのはピーエスの除湿型冷暖房です。ラジエータの中に、季節に合わせた温度調整した水を循環させることで、風が吹き付けることがなく自然な暖かさ、涼しさを創り出します。
特に夏は、ラジエータ表面の結露を利用した自然除湿により、湿度を下げることができるのがポイントです。「この夏は十勝も猛暑でしたが、エアコンは一切使いませんでした。暑い日に外出先から家に帰ってくると、家の中が涼しくて本当に快適でした」

キッチンの背面は、大容量の収納空間。半透明な扉ですっぽり覆うので、キッチン廻りがすっきり片付きます。

キッチン横には、階段や中2階の下部分を活用した半地下のパントリー(食品庫)もあります。

洗面台は、椅子に座ってメイクやスキンケアができるスペースも確保。

ドライヤーをさっと収納できる専用スペースも。

中2階のスペースでは娘さんたちが勉強したり。1階のLDKとつながった空間なので、家族のコミュニケーションがとりやすい点もメリットです。
では家づくりのいきさつを伺います。

ー家を建てたきっかけは何ですか?
奥さま 以前住んでいた家を、最初は子供部屋を少し大きくしたくて、以前からリフォームを何度か担当していただいていた信頼できる住宅会社の担当者さんに相談したんです。
すると、部屋の増築をするには、屋根も改修する必要があること、そしてその方が今はその会社で働いていないということもあって、ほかに信頼できる住宅会社がないか聞いたところ、カントリーヴィレッジさんを紹介いただいたんです。

ご主人 カントリーヴィレッジさんには、最初はリフォームの相談をしていたのですが、リフォームに思った以上の費用がかかること、そしてリフォームの道を選んだとしても、今後も、そこ以外にもメンテナンスやリフォームで費用がかかりそうな見込みであることも踏まえ、新築の提案もお願いしました。

もしこの機会を逃したら、新築住宅は一生建てないだろう、住宅ローンを組むにはぎりぎりの年齢であることも踏まえ、新築も考え始めました。
ー住宅会社選びはどのように?
奥さま インターネットで調べたりする手もあったかもしれませんが、信頼できる会社をどう選んだらよいかわかりませんでした。なので信頼できる方に紹介いただいたのです。タイミングよくカントリーヴィレッジさんの完成現場見学会を数軒見れましたし、朝日社長と私の出身地が同じで親同士が知り合いだったことで親近感もありました。朝日社長の提案もよかったので、お任せすることにしました。
ー住まいへの要望は?
奥さま まず自分で理想の間取りを考えて、朝日社長に伝え、それをベースに打合せをしていただきました。中2階は、友人宅で見ていい感じだったのでお願いしました。外観は朝日社長の提案をもとに、キッチンやインテリア、収納などは八木さんとの打ち合わせの中で、たくさんアドバイスをいただきながら決めていきました。20回近い打合せを重ね、納得の住まいになりました。

例えばランドリールームは、洗濯物を持って移動したりすることを想定した適切な広さを確保したり、適材適所の収納を用意してありますが、多くの部分で八木さんの提案が素晴らしく、その提案通りにした部分が多かったと思います。
ー住み心地は?
ご主人 新築なので、最初のころは特に、綺麗に使いたいと思って落ち着かない面もありました。子供たちは建築中から新居が完成するのが待ち遠しく、ワクワクが止まらない感じでした。まだ住み始めて1年経っていませんが、特に夏の涼しさには驚きました。これからも大切に住み続けたいと思っています。